こんにちわ、ひらりんです。
昨日、3月13日ミュージカル刀剣乱舞「江水散花雪」のライブビューイングを、徒歩10分のところにある映画館で観てきましたー!
刀剣乱舞のゲームもやっていないし、出演する刀剣男士ほとんど知らない子だし、歴史にも疎いおばちゃんが見た感想をだらだら書いてみました。
「つわものどもがゆめのあと」のDVDはもってます!
刀剣乱舞ミュージカルの知識は娘がはまって買ってきたDVDを横から眺めていたぐらいしかありません。
娘は落ち込むと刀剣乱舞の世界に現実逃避をするのでその際に一緒に観るのはたいてい物語の部分ではなくて歌って踊るライブの部分なので、お話はあまり頭には入っていませんでした。
娘が持っているのは「阿津賀志山異聞」「三百年の子守歌」と乱舞祭のDVDです。そのほかの本編は配信で観ているので、私はほとんど観てないのです。
かわいい今鶴ちゃんと源氏兄弟が出てる「つわものどもがゆめのあと」をなんで買わないの? と聞いたら、
推しのにっかり青江さんが出ていないのまで揃えてたらお金が足りない!
というので、それは私が買ってあげました。(所有権は私)
娘がひとり暮らしを始めたので一緒にDVDを観る機会も、その後の新作の話をすることも、ゲームに出てくる刀剣男士の話をすることもほとんどなくなったので、はたして知らない刀ばっかり出てくるお話に私はついて行けるのでしょうか?
でも家から徒歩10分もかからないところにある映画館での上映。
もうそれは運命だから、観なきゃだめだよ
と娘に背中を押され、観にいくことにしました。
大きな画面はやっぱりいい!
ライブビューイングは映画館のスクリーンで舞台を見せてくれるので、大きな画面に大きな音で、迫力、臨場感が違います。
家で配信やDVDで観るとなると家事の合間なので集中してみることができません。
手軽に出かけて観劇できるライブビューイング、すっごくいいじゃん。
出演者のアップも映るので、細かい表情や汗なんかもよく見えました。
お得な気分。
でも、やっぱりスクリーンと舞台のある劇場とでは大きな壁があるようで、その熱気というか熱量が100%感じられるかというと、ちょっと温度差がありました。
だって現地ではみんなスタンディングオベーションをしていましたが、映画館ではだれ一人立ってませんでしたから。
スクリーンの向こうでは割れんばかりの拍手でしたが、こっち側は申し訳ないぐらいの拍手でしたし。
え、私みたいな近所のおばちゃんたちが見に来てるの? って一瞬思っちゃったけど、ペンライト振る時は半分ぐらいの観客が出して振っていたので、やっぱりちゃんとした審神者の皆さんだったんですね。
キャピキャピの脇差や短刀がいなくて大丈夫?
今回出陣するメンバーはみんな普通の刀で、かわいい短刀や脇差さんがいないみたいだけど、大丈夫かな?
と思っていました。
大丈夫、というのは場を和ませたり、取り持ったり、元気に笑わせて明るい気持ちにさせる担当の刀がいなくて大丈夫? という意味。
それは南泉一文字さんが担うのか。にゃあにゃあ言っててかわいかったです。おじさんとまったりしてて癒されました。
でも、ライブになるととたん漢って感じの歌い方で、かわいい系じゃないじゃんと思いました。
肥前忠広さんは大倶利伽羅さんとキャラかぶってんじゃん、って思いました。
娘に聞いたら肥前さんは脇差なんだとか。うそー。
大倶利伽羅さんよりずっと闇深そうだったし。
大河ドラマ「龍馬伝」の岡田以蔵にそっくりに見えました。
佐藤健さんが演じた岡田以蔵に。なんか次々と人を切らされていてかわいそうな人だった思い出。
時間遡行軍によって戦もなくたくさんの人が殺されることなく平和に歴史が流れたにもかかわらず、歴史を修正しようと人を切る肥前さんが見ていてつらかったです。
平和じゃダメなの?って。
私はなぜか以前から山姥切国広さんが好きではなかったんです。
なんか、スラックスみたいなズボンはいて、セーター着て、戦う服装じゃないんじゃない? いつもいじいじしてるし。
でも、刀ミュの山姥切さんはほんときれいでした。
写真では感じなかったのですが、しゃべっている感じが崎山つばさくんに雰囲気似ているなと思いました。
正統派のきれいな顔立ち。
ファンが多いのもうなずけました。
大包平さんは、なぜか馬鹿みたいに元気いっぱいで深みのない刀というイメージを持っていました。ごめんなさい。
とってもスマートな刀だったんですね。
そして、ライブでは兼さんみたいに漢おとこした感じの歌い方で、頼もしかったです。
小竜景光さんはあまり存じ上げない刀でした。
今回負傷して、役者の方(永田光平さん)はさぞ悔しい思いをしたことでしょう。
カーテンコールの際のあいさつは、あくまでも男士としてのあいさつをしなければなりません。負傷したのは小竜くんではなくて役者さん。
決して涙をみせることも、負傷したことを謝罪することもできないのでつらかったと思います。
あふれてくる涙をぐっと抑え、刀剣男士としての言葉にかえて、「これからの自分を見ていてほしい」とあいさつされていました。
こっちもこみ上げるものがありましたね。手が痛くなるほど拍手しましたよ。
和泉守兼定、兼さんは馴染みの刀です。
今回登場するのがけっこう中盤に入ってからでした。
大河ドラマ「新選組!」の土方歳三(山本耕史さん)が「待たせたなっ」って登場するように、ピンチになった時に颯爽と現れました。
もう、安心。あんなににこにこしてんだもん。極になってるんだもん。
この窮地から脱するための策を持っているんだろうと大船に乗った気分で観ていました。
でも
なんだ、解決策持ってなかったんかーい!
ってツッコミ入れてしまいましたよ、兼さん。
江水散花雪は桜田門外の変を描いた絵画
このミュージカルのタイトルが発表になった時にみんながつぶやいておりましたので、タイトルの意味が桜田門外の変を題材にした浮世絵師・月岡芳年の作品であることは知っていました。
江水とは大河の意味だそうです。中国では特に揚子江のことを言うそうな。
大河のように大きく流れゆく時間、歴史の中で雪のようにはかなく散っていった花
その場面へと集約されていくお話なのかなと想像していました。
ですが、その場面はいっこうに訪れません。
時間遡行軍によって井伊直弼と吉田松陰が出会って仲良くなってしまったので歴史が変わったのです。
そのため、理想的な歴史が作られました。
鳥羽伏見の戦いも戊辰戦争もなくなりました。
明治維新にかかわるたくさんの人が死なずに済んだのです。
なんとめでたいことか! よかった、よかったーとはならないのです。
いくら平和な歴史であったとしても、それが改ざんされた歴史であればそれは偽りの歴史であって、成り立たない歴史なのです。
過去になった時点でもう修正ができないのです。
だからこそ、今を大切に。今ならいくらでも修正ができるのですから。
過去にならない今現在なら戦争を起こさない、起こさせない世界に私たちの手ですることができるはず!
私はこの舞台からそんなメッセージを受け取りました。
舞台について書いた記事、「荒木宏文主演の舞台『演劇の毛利さん vol.1 天使は桜に舞い降りて』を観てきました」https://hirarin.blog/tennsi_sakura/ や
ミュージカル刀剣乱舞について書いた記事「おばちゃんと刀剣乱舞https://hirarin.blog/toukennrannbu/ もあわせて読んでくださるとうれしいです。
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