こんにちわ、ひらりんです。
息子が7月22日(金)にコロナ陽性になりました。
そう、あの宇宙人みたいな長男です。
この記事は神奈川県で新型コロナ陽性になった時の体験談をまとめたものです。
新型コロナの対応の仕方は国レベルでも県レベルでも刻々と変化していますが、息子がかかった時点での流れをまとめてありますのでご了承ください。
神奈川県にお住まいの方で、今すでにコロナの疑いのある症状がある方は神奈川県のホームぺージ「新型コロナウイルス感染症専用ダイヤル(症状のある方、感染が不安な方へ)」https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/covid19/support.html のページに取り急ぎ行ってください。
そして、またよくなりましたら、続きを読んでいただけるとうれしいです。
このブログでは第7波の感染が急速に増え始めたころの話です。次のようなことをまとめてますので参考にしてください。
■いわゆる発熱外来医院ではどのような対応をしてくれたのか
■新型コロナ陽性になった場合、しなければならないこと
■もし新型コロナ陽性になった時のために準備しておいた方がいいこと
どうやって発熱外来にたどり着いたのか
風邪の症状があると街中の医院では診てもらえない
大学4年の息子は実は私とけんかをして7月17日(日)から家出をしていました。
ときどき着替えなどを取りに帰ってきていましたが、10分もせずに出て行っていました。
21日が息子の誕生日でしたので夫が説得して20日の深夜に家出をやめて帰ってきました。
私は離れた部屋で一人で寝ていたのでわからなかったのですが、息子の咳がひどかったらしく、夫は家にある抗原検査キットで調べさせたようです。
陰性でした。
研究用と書かれた唾液を採取して検査するタイプのものです。変異株対応と書かれています。
一夜明けて何も知らず起きてきた私はリビングの机の上にある検査済みのキットを見ました。
目を凝らして見ると、ラインが2本見えなくもない。2本見えれば陽性です。
薄い線があってはいけない所にあるのです。主人に言うと、検査した時は見えなかった。時間がたったものは無効。ということなので、もう一度測らせることにしました。
やっぱり陰性でした。
無罪放免になった息子は、バースディケーキを買ってもらい、ろうそくの火も思いっきり吹き消し、誕生日のお祝いをしてもらいました。
熱はありませんでした。
気になる咳は、家にある咳止めを飲ませて様子を見ることにしました。
ところが、翌日になっても咳はひどくなる一方。
息子は週明けに地方に一泊する就職活動があるので、咳止めの薬をもらうために病院に行きたいと言いだしました。
そこでPCR検査をしてくれるとうわさのある医院を教えて行かせました。
もし、疑わしいと医師が判断すれば検査をしてくれるだろうと思って。
ところがなんと息子は門前払いをされてしまったのです。
仕方がないので、いつも行くクリニックに電話をしてみました。すると、
「風邪の症状がある人は、いっさい診られないんです。熱がなくてもダメなんです。抗原検査で陰性でもダメなんですよ。次にいう電話番号にかけて、病院を紹介してもらってください」
と言われてしまいました。
教えてもらった番号は、神奈川県のホームページをもしもの時のためにプリントアウトしておいた紙に書かれた番号と同じでした。
新型コロナウイルス感染症専用ダイヤルです。
なかなかつながらなかったので、紙に小さく書いてあったつながらない場合の番号の方にかけてみたらほどなくつながりました。
やっとたどり着いた病院
感染症専用ダイヤルでは発熱外来を行っている病院の紹介だけしてくれました。
私たちが住んでいる自治体では紹介できる病院がないとのとこ。西隣の市、そのまた西隣の市、もしくは北側の市なら紹介できるというのです。
紹介のみで予約を取ってくれるというわけではないので、私たちの住んでる市ではもともと発熱外来がないのかどうかは不明でした。
結局4つの医院の電話番号を教えてもらい自分で電話をしました。
ところがそのうち3件でもう今日は予約がいっぱいということで断られてしまいました。
最後の一つは車で高速道路を使っても30分ぐらいかかるところ。
でもその医院は予約番号を教えてくれて、サイトから今どの番号まで診察されているかがわかる仕組みをとっていました。
病院の外に簡易テントを設けており、その中で診察しているとのこと。
自分の番が来るまで車の中で待機しておいてほしい。受付などの手続きは病院側から車に連絡するので、車種や車のナンバーを教えてほしいと言われました。
新型コロナの診察対応がしっかりしているその病院は、電話口の事務の人もとても親切で優しい口調でした。そこで予約をとれたのは本当にラッキーだったと思います。
話は戻りますが、感染症専用ダイヤルで病院を紹介される際に聞かれたことは
●症状
●ワクチン接種の有無、回数
●渡航歴
●新型コロナ感染者との接触の有無
●COCOAアプリ(コロナ感染者との接触を知らせてくれる)をインストールしているかどうか
などでした。
いわゆる発熱外来ではどのような対応をとってくれたのか
5、6台の駐車スペースのある駐車場は入れ替わり、立ち替わり常にいっぱいでした。
感染症用の防護服を着た看護師の方が白いテントとテントの前に駐車している車との間を忙しそうに行ったり来たりしていました。
診察時間は6時30分までと書いてありましたが、息子の番が来たのは7時を過ぎていました。
あたりはすっかり暗くなっていました。
テントの中は巨大な業務用の扇風機というか送風機が2台、まわっていました。
問診をし、のどを診て、胸の音を聴いて、医師は、
「のどは赤くないし、胸の音はきれい、コロナは陰性だと思いますよ。就活にさしつかえないよう咳止めを出しておきましょう」
と言われました。
すかさず私が、
「念のために解熱剤もください。それから、宿泊もしなければならないので検査もしていただくわけにはいかないですか?」
とお願いしたらすんなり受け入れてくれて、PCR法と同じ精度のあるNEAR法の検査をしてくれました。ものの10分ほどで結果が出るらしい。もっとこの検査法が普及してほしいものです。
患者は息子が最後のようでした。
結果が出るまでまた車の中で待っていました。
しばらくして、お医者さんが少しあわてた様子で車に駆け寄ってきました。
「コロナ陽性でした! というわけで、発症から10日間自宅療養になります。18日から症状が出ていたということなので28日まで外出できません。家族の方は今日から5日間、つまり27日まで自宅待機となります。今日のニュースで自宅待機については決まりが変更になっていますので、それに従ってください」
ということでした。
息子には自宅・宿泊療養のしおりと書かれたA41枚の紙を渡されました。
そのしおりから自宅に帰ってから神奈川県のサポートセンターに登録するようです。
診察料はおよそ2500円でした。検査費用は無料のようですが、初診料などはかかるようです。
当初処方されていた薬はコロナに陽性になっても変わらず、咳止めと解熱剤を出してもらいました。
病院に隣接されている薬局から薬剤師の方が電話で、今服薬している薬はないかアレルギーはないかなどの質問をし、薬を車まで持ってきてくださいました。
新型コロナの場合はお薬代は全額無料だそうです。
コロナ陽性者と濃厚接触者の自宅での療養生活
コロナ陽性者になった場合、その日のうちに登録しなければならないのですが、息子はかなり倦怠感があったらしく、家につくと布団に入って次の日のお昼まで寝続けました。
夫は21日の誕生日に息子がろうそくを消すとき、向かいの席に座っていた、飛沫をいっぱいかけられた、絶対コロナに感染してると落ち込んでいました。
そんな夫を独立している部屋(私が寝るときに使っている)に移動してもらい、そこで食事、仕事(テレワーク)、睡眠をとってもらうことにしました。
息子の部屋はリビングの隣でトイレ以外は部屋から出てこないようにし、私はリビングにいてそれぞれに3回食事を作って運ぶ役です。病気になんてなってられない感じ。
濃厚接触者の新しくできたルール(当時)は2日目と3日目に抗原検査をして、どちらも陰性であれば3日目から外出してもいいというもの。
夫は家にある抗原検査キット(研究用)で次の日に計ってみたのですが陰性でした。
ついでに陽性の息子にもそのキットで検査させたのですが、
陰性でした。
つまり、この研究用検査キットはあまりあてにならないのだと知りました。
神奈川県コロナ療養サポートに登録
次の日のお昼にやっと息子は神奈川県コロナ療養サポートに登録しました。
いろいろな質問にスマホで答えて登録します。
質問は覚えているのだけを列挙するとだいたい下記のとおりです。
●住所・氏名・年齢などの個人データ
●発症日・症状(一人で食事ができるか)など
●家族(養育が必要な子供がいるか、世話をしてくれる人がいるか)
●世話をしなければならないペットがいるか
●生活保護が必要か
●食料配送サービスは利用するか
●体温計、酸素飽和濃度を測るパルスオキシメーターをもっているか
それからラインのお友達登録もします。
毎朝9時までにその日の体温と酸素飽和濃度をラインで報告します。
報告が遅くなると療養サポートから電話がかかってくる仕組みになっているようです。
息子はぐっすり寝てて入力し忘れたことがありました。
ただでさえ忙しい係の人に余計な仕事を増やすなとしかり、次の朝からは私が起こして熱と酸素濃度を測定して息子に強制的にライン連絡させるようにしました。
外とつながっているという安心感
一度、息子に酸素濃度を98と伝えたにも関わらず90と息子が入力してしまい、またまた心配した係の人から電話がかかってきたことがあったらしい。
息子は寝ぼけていたので自分が本当に90だったと思い込んでて、今は98だけれど朝は90だったと言い張りました。
本当に90だったら、こんなに時間がかかってから電話があっても間に合わないかもしれません。そもそも電話にすら出られないぐらいしんどいかもしれません。
でも、電話があったというだけで、心配してくれる外の人とつながっているんだという嬉しさはありました。
ちゃんと登録できている。忘れられていない、という安心感です。
90という数字を心配して、神奈川県の療養サポートから地元の自治体のサポートセンターに引き継がれ、家の電話にかかってきました。近い方が何かあった時にすぐに動けるということなのだと思います。
また、25日(療養3日目)には食料が送られてきました。
米(あきたこまち)2kg/赤いきつねうどん5/レトルトカレー(カレー職人)3パック×2/ビーフカレー(プチ)2パック/さとうのごはん7/もち麦ごはん1/白かゆパック(レトルト)1/ジュース(野菜生活)7/ティッシュペーパー2/トイレットペーパー3/あんぱん(賞味期限10月)3/わかめの味噌汁のもと(料亭の味)12食×2/うるおいのレモン水1袋(水に溶かす顆粒)/緑茶(ティーパック)20袋/ミスターイトウ・チョコチップクッキー1箱/ビスコ1/1本満足バー1/さば味噌煮缶詰8缶 等
熱があって、ひとり暮らしだとなかなかこれらの食料ではきついと感じる人もいるかもしれません。
また、濃厚接触者である家族がたくさんいるとこれでは足りない家庭もあるかもしれません。
これはあくまでも感染者だけのものなので。
でも私は、ひっ迫していて自宅療養中には間に合わないかもしれないと言われた食料が届いたことにただただ感謝したいと思いました。
息子は療養生活8,9,10日目の3日間、サポートセンターから、熱、酸素飽和度、咳の有無、倦怠感、食欲などのヒアリングを受けて、それらがクリアしていることで自宅療養は終了という許可をいただきました。
息子は就活に復帰し、毎日暑い中外出しています。
新型コロナをめぐる医療体制は日々変化している
息子は熱がなく倦怠感と咳だけの症状で済みました。
親も結局のところ症状という症状は出ませんでした。
でも、これが家族全員高熱が出て寝込んでしまっていたら、医療がひっ迫して検査をしてもらいたいときにしてもらえなかったとしたら、悲惨なことだと思います。
実際に日々感染者は増えているし、手厚い医療体制は崩れていく一方のようです。
マスクをしない自由、ワクチンを打たない自由、旅行や外食をする自由、人それぞれ考え方は自由でしょう。
でも、いつ自分が新型コロナにかかるかわかりません。それが軽症で済むという保証はないのです。
だからこそコロナにかからないように自分なりの防護とかかったときのために自分ができる最低限の準備は必要だと思います。
うちもパルスオキシメーターを購入しておいて、また食料も買い置きが少しはあって本当に良かったと思いました。
このブログでは生協のことや健康についての記事を書いています。
その他、うちの困った息子についての記事もいくつか書いているのであわせて読んでいただけるとうれしいです。大学3年、就活開始しないの?僕にはスーツはいらない!? ー宇宙人の育て方シリーズ3 なぜ中学生から寮生活をさせたのか?寮のある中学という選択肢 ー宇宙人の育て方シリーズ4
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