こんにちわ、ひらりんです。
ミュージカル刀剣乱舞・にっかり青江単騎出陣、2年間の長い日本全国の旅がついに終わってしまいました。
大千秋楽は配信で観ました。そのあとのディレイも観て、一週間たつのにSNSでフアンの皆さんの感想がまだまだ流れてきて、それを読んで余韻を感じる今日この頃。
私も感想をまとめて、気持ちの踏ん切りをつけておこうと思います。
にっかり青江単騎出陣を見て感じたこと、たらたら
にっかり青江単騎出陣、これは刀の付喪神であるにっかり青江が心の奥にある闇と向き合い成長する物語を描いたひとり芝居です。
2年かけて47都道府県全てまわる大きなプロジェクト。2021年の春、秋、2022年の春、秋の4回に分けて全国に刀剣乱舞のミュージカルを届けに全国を旅してくれたのでした。
出演は荒木宏文さんおひとり。
私は21年春は大阪公演の昼、夜を配信で。(これはコロナ感染が猛威を振るっていたため無観客になってしまった公演)
21年秋は愛知県の夜の配信。
22年春は地元神奈川県に来てくれたので、娘とともに現地参戦。
そして、22年秋は東京に現地参戦し、大千秋楽は昼と夜と配信で観劇しました。
全部で7回みることができたんだなぁ。
同じ演劇を7回も観たのは初めてです。
推し活されているオタクの人たちは、時間と経済的なことが許す限り、何回でも観に行くのは常識のようですが、私のようなそういうことに疎い人間でも、何回観ても新しい発見がありました。
2022年春に神奈川県での公演を見た際の感想は 「にっかり青江 単騎出陣」がおばちゃんの生活を変えてしまった話 という記事にまとめておりますので、そちらの方も読んでくださるとうれしいです。
東京公演は久しぶりに夫と観劇
2022年秋の青江単騎は2席連番でチケットを申し込むことができたので、娘が私の誕生日祝いを兼ねて席をとってくれました。
なのに、当日1週間前になんと娘は新型コロナに感染してしまったのです。
というわけで刀剣乱舞初見の夫と急きょ観劇することになりました(私たち夫婦は娘とは別居しています)
夫は娘の影響で刀剣男士の基本的情報はなんとなくわかっている人です。
刀も武器として好き。戦車やゼロ戦と同じレベルで興味があるという感じの人です。
自分の母方の先祖が丹羽長秀だという夫。にっかり青江のもとの持ち主のひとりじゃないですか!
(夫の血を引く娘にとってそれはあまりうれしいことではないらしいのですが)
そんな夫がこの公演を観て、どんな感想を抱くのかとても楽しみではありました。
歌、うまい。うまいよな。
ひとりだけであれだけの舞台をして、あんなに大きな会場を埋められるほどの人を集められるのはすごい。
よほどお金もらわないとできないな。
(そこー!? 演者は自分から役に向き合いたいと企画したわけで、そんな志の低い気持からこの公演やってないよ。もっと高尚なんだから)
鳥居元忠のおかげで関ケ原に勝利したとは知らなかった。
(三軒茶屋の駅から会場まで、会場から駅まで多くの案内役の人が誘導しているのを見て、また、会場内でも多くの人たちが働いているのを見て)
ひとつの公演をするためにたくさんの人が働いているんだな。ひとりだけの舞台にこんなにたくさんの人が集まり、たくさんの人が働いている.........たいしたもんだな。
お話の筋? わかった。 面白かったよ。
夫の感想は、まぁこんな感じ。
夫とは新婚時代二人でオーケストラやウィーン少年合唱団を聴きにいったり、映画を観に行っていましたが、子供ができてからは二人で観劇なんて一度もなかったので、久しぶりのデートになりました。
あまり感想を追及しないで、楽しい気分で帰ることにしました。
最初夫は女の子ばかりの会場に行くのをためらっていました。
「そんなことないよ。男の人もたくさん来てるよ」
といったものの、本当に男の人がどれぐらい来ているのか会場で目を皿にして見回してみたんですが、けっこういました。
中学生ぐらいの体つきの男の子と成人女性の組み合わせ。お母さんとお子さんかな。
年配の女性と紳士風の男性。大人の雰囲気があってすてきだった。
若いカップルもちらほらいるし。
男性おひとりでいらしている方も数人見かけました。
そして開演寸前に入ってきた若い男性4人組、関係者席に座っていたのでたぶん役者さん。
この、荒木宏文さんが全国をまわって巡業している演劇は芸術なんです。
決して若い女の子だけの文化ではないんです。きゃあきゃあ言って観に来るものではないんです。
別に女の子がきゃあきゃあ言って観に来る演劇もそれはそれでいいものですけどね。
女の子たちに元気をくれますし。
現地で生で観る感動と配信で観る感動
22年秋の公演は、最初の東京公演を現地で、最後の香川公演を配信で観ることができました。
現地で演劇を観るということは、生の迫力というのは、すさまじいものがあります。
音が直接、胸に物理的にぶつかってきます。
閃光が会場を貫くのを感じることができます。
気迫のこもった踊りに息をするのも忘れ、自身の身体が硬直するなんとも言えない緊張感を味わえます。
その感動はやっぱり実際に現地へ行かないとわからないものかもしれません。
でもね、音楽に合わせてつい体が動きそうになるのも抑えなければならないし、隣の夫がいつ腰が痛くなってもぞもぞしだすか気が気じゃないし。
私だって、後ろの人が観にくくなるんじゃないかって気が気じゃないし。
そのころ観劇マナーの話題がツイッターで盛り上がっていてて、自分のスマホが音を出さないように電源をオフにしていたのですが、もしちゃんとオフにできてなかったらどうしようとか、そんなことが気になっていたのも事実です。
配信はそんなこと気にせず観ることができるからいいですよね。
わたしのPCはリビングにあって、テレビの音とテレビを観ながら寝てしまった夫のいびきの中でヘッドホンをしながら観ているわけですけど。
でも、何回も好きな場面を繰り返し見ることもできるし、スイッチング映像の場合、表情もアップでばっちり見えちゃうし、いい!
何より周りに気を使わなくていいのがほんと気が楽。
それでも、やっぱり現地の方がいい。
なぜなら、受け取った感動を拍手にかえて演者に伝え届けることができるから!
青江単騎はとてもやさしいお話
にっかり青江単騎出陣は見終わるととても晴れ晴れとした気持ちにさせてくれます。
今でも目をつむると、白いドレスをつまんでスキップするかわいらしいお嬢さんの映像(?)が浮かんできて、思わずこっちもニコニコの気分になります。
にっかり青江は刀の時の記憶に後悔することがあり、葛藤を抱えて生きています。
後悔は過去に戻って書き換えられるのもではない、その後悔を抱えて現在を生きていかなければならないんだよと教えてくれます。
今どきのマンガ、アニメはすぐに過去に戻って自分のいいようにやり直そうとするものが多い気がします。
思いつくだけでも東京リベンジャーズとかサマータイムレンダとか、古くはシュタインズ・ゲートなどなど。何回だって過去に戻ってしまうから、しまいにわけがわからなくなるぐらい。
でも現実世界って本当は過去は変えられないんだよね。
そんなに自分の都合のいいように過去、歴史は変えられない。だからこそみんな後悔をずっと抱えて生きていかなければならない。
すぐに過去に戻ってやり直しができてしまう感覚は、今生きていることをなおざりにしてしまう危うさを感じてしまうんです。
青江単騎は「後悔を抱えてても前を向いて生きていくんだよ」と優しく背中を押してくれる、そんなお話でした。
だからこそ今を大切に生きていかなければならないんだなと、思わせてくれる作品でした。
「ただいま」と言ってくれたけど
にっかり青江単騎出陣の最後の公演は刀剣「ニッカリ青江」を所蔵している香川県で2日間にわたり行われました。
そして、大千秋楽のカーテンコールでスタンディングオベーション。
日本47都道府県に2年にわたって演劇を送り届けるという前代未聞の壮大なプロジェクトを終えた時、青江は「ただいま」と言ってくれました。
その「ただいま」に、フアンの皆さんは嗚咽したんだそう。
つらいつらい旅をして、ひとまわりもふたまわりも大きくなって戻ってきた我が子の「ただいま」に涙しない親はいない。青江のフアンもそんな気持ちなのでしょう。
でも実際は、「行ってきます」という演者・荒木さんのツイートに、「行ってらっしゃい」と送り出した後、みんなぞろぞろと後をついて追いかけてた感じ。
この青江単騎は毎回冒頭にその土地その土地の名物などを紹介するセリフがあり、それをインスタライブで流してくれるのです。
映像はありません。にっかり青江さんの声だけです。
私は5か所の公演しか実際は観ていませんが、その他の公演も毎回この声だけは聴いていました。
聞いたことのない食べ物だったりすると、すぐにググって調べたりしました。
そこで知った食べ物が偶然にも売ってたりすると買って食べて、その土地に行った気分になったりしたものでした。
にっかり青江を演じている荒木宏文さんにとって、この巡業はたび重なる移動の毎日で、心身ともに休まることがない生活だったと思います。
コロナ禍において絶対に自身が感染するわけにはいかない、ちょっとした体調不良もケガも許されない毎日が続いたわけです。
22年秋以外の巡業では、コロナ感染が猛威を振るい緊急事態宣言が出てしまって中止になった会場や地震のためにできなかったところもありました。
公演できなかったそれらの県は22年秋に再度組み込まれることになり、そして、刀剣の「ニッカリ青江」を所持している香川県で見事ゴールを切ることができました。
22年秋の巡業で、なにかのハプニングで公演できない場所ができてしまっていたら、47都道府県達成という偉業は果たせなかったわけです。
荒木さんにのしかかっていたプレッシャーは、私のようなぼんやり生きている人間にはとうてい想像すらできないすさまじいものだったと思います。
だからこそ、大千秋楽の最後に「ただいま」ということができて、ほんとうにほんとうによかったと心の底から思いました。
しばらくは青江単騎の余韻に浸りながら、再び荒木さんのにっかり青江に会えることを信じ、私も私の夢を一歩一歩進んでいこうと気持ちを新たにしたところです。
このブログでは糖尿病闘病日記やウォーキングについてなどの記事なんかをよく書いています。
よかったらそちらも読んでくださるとうれしいです。
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