こんにちは! ひらりんです。
プロフィールのところで薬剤師と書いてしまったので、なんか薬剤師らしいことを書こうと思います。

50を過ぎてからの調剤薬局勤務

週に2回、しかも午前中だけパートで調剤薬局に勤めています。
勤め始めて7年ほどになりますが、週に2回だと、毎朝新鮮です。


どこに何の薬があるかさえ、ふっと忘れてしまうことがあります。年取ってから新しいこと始めても、なかなか覚えられないもんです。
毎日通っていたら別なんでしょうが、週に2回だと、記憶喪失になったのかと思うぐらい新鮮な朝を迎えられます。


子供が中学に入って手が離れたこともあり、調剤薬局の薬剤師のパートを始めたのですが、それまでは大学生の時に病院実習といって、大きな病院の薬局で見習いを2週間させてもらった経験しかありませんでした。


その頃は医薬分業というものが一般的でなかったので、調剤薬局での業務について何も学習してきませんでした。

大学を卒業してからは製薬会社の研究所で2年ほど働いて、それからは全然畑違いの仕事をしてきたので、50歳を過ぎてからの初めての薬剤師さんです。

薬剤師のお仕事

そんな私が、いつも疑問に思うのが、「なんで、医者が悪いのに患者の負担がふえるの?」ってことです。


そもそも、患者さんは薬局で薬の代金だけを払っているわけではないんです。


お薬代プラス薬剤師からのサービスを受けているんです。
お薬手帳を見てほかの病院で同じ作用のお薬をもらっていないか、間違った量のお薬を処方されていないかとかをチェックして、どうやって服用するとか、使用するとかを説明してもらうっていうサービス。


そして、過去にどんなお薬を処方されているかという情報を保存してもらうっていうことなんかをやってもらっている報酬を支払っているんです。


もちろん健康保険でその3割から1割だけを払うことになるんですけど。

薬剤師のお仕事

というわけで、薬剤師は処方箋を受け取ると、いろいろとチェックが始まるわけですが、今日あった出来事を書きますね。


処方箋は近所の内科医院からのもの。慢性疾患でいつも60日分のお薬を処方されている方です。複数あるお薬のうちの一つが以前処方されてたお薬Aで、前回そのお薬とは別のものBに変更になっていたのに、今回またAに戻ってしまっていたのです。


まず、患者さんに確認します。

「お薬が昔のに戻ってるんだけど、先生からなんか聞いてます?」
「なにも。今まで通りBのはずだけど」
それで、医者に電話で確認を取ります。これを疑義照会といいます。
「あぁ、それ変更したんでしたね。Bでお願いします」
ということになったわけですが、これで患者さんへ疑義照会の料金が加算されてしまうのです。

んん? なんで医者が間違えたのに、患者が損するんだ? ってなりません? 私もそう思います。
でも、薬局は医師に請求するルートはなくって、あくまでも患者からしかお金もらえないんですよ。

自分のもらうお薬にもっと関心を

お医者にかかって処方箋をもらったら、そのまま薬局にもっていくんではなくて、ぜひ1度自分の目でチェックすることをお勧めします。


いつも同じお薬をもらっているんだったら、違うお薬がないか?
医者に頼んでいた薬がちゃんと書かれているかどうか?
自分が思っていた日数どうりになっているか?


自分でチェックできることは結構あるんです。そして疑問があったなら、処方箋をもらった病院の受付で聞いてみてください。そこでいくら処方箋の変更があっても金額は変わりませんからね。


医者に言われたまま薬をもらい飲むのではなくて、この薬でいいのかっていう意識を少しづつ持つようにすることが大切なんだと思います。

まぁ、そういう私だって、医者にかかるとそれだけで一仕事終わった感がして、そのまま処方箋を薬局に持って行ってますけどね。なかなか、理想通りにはいきませんね。

疑義照会されるとお薬代が少しばかり高くなるんだけど、お薬手帳を処方箋と一緒に出すと少しばかり安くなるってことも書き加えておきますね。もっとも、同じ薬局に毎月のように通っていたらの話なんですけどね。