こんにちわ、ひらりんです。
9月25日(日)夕方になって夫が、今日はここに行こうと言いだしたところは平塚市西部丘陵地域に位置する「吉沢」。きさわと読むらしい。
夫はスタンプラリーのスタンプをもらったら帰ってくるつもりだったみたいなんだけど、せっかく行ったんだから少し歩こうということになって1時間ばかり歩いてきました。
今回は、初秋の夕方、里地里山の吉沢を歩いてきた感想レポートです。
行ってみたら遺跡群のあった場所らしく、古代の人たちもここを歩いたのかもしれないと思うと、秋の風がよけい身に染みるウォーキングになりました。
ゆるぎの里・吉沢は日本人の原風景、里地里山
私が以前、平塚にある滝「霧降りの滝」に行ってみたいと言っていたのを、夫が覚えていていろいろ調べてくれてたみたい。
神奈川の美しい広葉樹林50選・スタンプラリーの20番の「吉沢~鷹取山」(平塚市・大磯町)のハイキングコースの中にその滝があるということを見つけて、行こうと誘ってくれたんです。
この吉沢地域について、私は何も知らなかったんですが、帰ってきてから調べてみると新しい発見があってとてもいいところだということがわかりました。
基本情報は ゆるぎの里「きさわ」・吉沢八景 | 観光スポット | 湘南ひらつかナビ|平塚市観光協会 平塚観光情報サイト (hiratsuka-kankou.com) を参考にしてください。
■アクセス 平塚駅北口からバスで25分 寺前橋バス停下車
■駐車場
ありません。
私たちは今回スタンプラリーのスタンプがある吉沢公民館に車を置かせてもらって 歩き出したのですが、夕方でもあったので「何時に駐車場は閉まりますか」と携帯で電話したところ公民館に用事のある人以外は置いたらダメだと注意されてしまいました。てへ。
それでも、だれも駐車場には止めてなかったので少し歩いてから戻ることにしました。
知らなかったので今回だけは許してください。今度からは他を探しますからー。
■PokémonGo
公民館のところでPokémonGoを開くと下のような感じでした。
右奥に見えるポケモンジムが八剱神社だと思います。
左奥に見えるのが吉沢の池や霧降りの滝あたりだと思います。
農道はきちんと道として表現されていますが、山道は描かれていない感じ。
里地里山という言葉を聞いたことがありますか?
里山は聞いたことがあるのですが、今回初めて里地という言葉を知りました。
里地里山とは、昔からの集落とその周りにある農地やため池や人間によって管理されている山や森林などで構成されている地域のことだそうです。
農業や林業を営む人々の働きかけを通じて生態系のつり合いが保たれていて、長いあいだ維持されてきたものです。
それって里山のことじゃん、って思ったけど、確かに山あいだけでなく平地部分も含まれるから、正しくは里地里山っていうんだなと理解しました。
そして、今回訪れた吉沢地域は里地地域と里山地域があり、それぞれハイキングコースがあったのですが、今回は里山コースの一部分を歩いてきました。
吉沢の里山で見かけた秋の植物たち
尾根伝いに整った道を通ってゆるぎの丘へ
公民館で地図をもらいました。
青いコースは里地コース。赤いコースは里山コースです。
実践はたぶん舗装された道。というか、歩きやすく整った道だと思います。点で書かれている道は山道、ではないかなと帰ってきてから思いました。
地図上の番号の順番でご案内します。
❶吉沢公民館
出発は吉沢公民館。スタンプラリーのスタンプを押さなければならないので。
もちろん、車は置けませんが、おトイレはここでお借りしないと他にはありません。
公民館の前の信号を渡って、左側に2,3歩行くと奥に入る道があります。
その道を入っていきます。
❷妙覚寺
妙覚寺の駐車場を左手に見ながら、きれいに整えられた道をまっすぐに歩くとT字路に出るので、今回は右に曲がりました。
左に曲がってもいろいろ名所があるみたいでした。
だんだん細い道になっていきます。
でもちゃんと舗装されている道です。
今回妙覚寺はスルーしましたが、天台宗の由緒あるお寺だそうです。
県指定重要文化財に指定されている山門があるのだそうです。
相模新西国三十三観音霊場二十六番札所なんだそうです。
御朱印もいただけるとか。見とけばよかった。
安産や子供の安らかな成長などの願いをかなえてくれると信仰されているのだそうです。
❸高いところにあるかわいい鳥居
畑の中の細い道を歩いていくと小高い丘があり、そこのてっぺんに小さな赤い鳥居が見えました。
ちゃんと草が刈られていて祠もきれいに見えたので、今も地域の人たちの信仰の対象として大事にされているようでした。
❹ビューポイント・吉沢の里地
細い道をくねくねと曲がっていくと急に見晴らしのいいところに出ます。
畑の向こうに大山などや平塚の市街地が広がっているのが見えます。
畑が広がっていて、ここら辺は一応里山コースなんだけど、こういうのが里地なんだなと思える風景が広がっています。
❺八剱神社
平坦な道の突き当りに八剱神社はあります。
やつるぎ神社と読みます。祭神は倭建之命(やまとたけるのみこと)です。
平安時代の末期にはすでに存在していたそうです。
地図をよく見ると南の方にもう一つ八剱神社があることに気がつきます。
これは吉沢の集落がふたつに分かれた際に神社も新しく創建したためだそうです。
どちらも昔からの信仰の場として、地域の人たちから愛されている鎮守だそうです。
初めて訪れたところなので、地図を観ながら歩いていたのですが、どう読み間違えたのか神社を挟んで左側の道を進んでしまいました。
正解は右側!
左側はゴミのようなものが積み上げられていて、本当は行き止まりだったのだと思うんだけど無理やり崖みたいなところを上ってみました。
崖を上ると、そこは上の地図で黄色にマークされている部分。尾根の道です。
舗装されている歩きやすいハイキングコースです。
何組ものハイカーとすれ違いました。
畑で働いている人もいました。
見晴らしもよくて明るいし、こんなコースが家の近所にあったら毎日でも歩きに行きたいぐらいの道。
❻敷石遺跡と泣き石の看板
この尾根の道をグングン歩いていくと、白い立て札がいくつか見えてきます。
私は老眼で、普段はメガネをかけてないのですが、メガネがないと字が読めません。
おまけに夫は私の前を、私が立ち止まろうがコケていようがお構いなしに進んでいくので、道草をしている暇がありません。
立て札があっても、ゆっくり眼鏡を出して読んでいる時間がないので、とりあえず写真にとっておきます。
あとから家に帰って調べてみることにします。
でも、泣き石ってなんのこっちゃろ、気になるなー。
そんなものにあまり興味のない夫はずんずん進むので泣き石を見るために道をそれて寄り道することはできませんでした。
敷石遺跡の立て看板もゆっくり読んでる暇ありませんでした。
ここら辺にどんな遺跡があったのか知っていたのなら、歩いている時の気持ちもまた違ってきたかもしれないのにな。
❼ビューポイントゆるぎの丘
今回のウォーキングのハイライトとなるゆるぎの丘につきました。
扇形に広がる畑や民家の向こうには富士山や大山、天気の良い日には右手の方に平塚の平野の向こうには地平線上に横浜のビル群までが見える絶好のビューポイントです。
見晴らしがよくて、晴れ晴れします。
ひっかかったのはゆるぎの丘の名前の由来です。
ゆるぎの丘のゆるぎって揺るぎ、揺るがない、の揺るぎでしょう?
この風景からどうしてゆるぎなんだろうって不思議でした。
これも家に帰ってから調べることにします。
❽「松岩寺はこっち」の立て札
上の地図を見てください。
❼のゆるぎの丘の立て札からすぐに左に折れる農道があるはずだったのに、見当たらなかったのです。
そのまままっすぐ歩いていきました。
どこぞに左へ行く道があるのかなと思いながら進むとやがて三差路がありました。
左に曲がる道はすっごい山道! 何ならもうすでに歩いている道も山道!
本来左に曲がる道は通り過ぎていて、ここがおそらく❽の場所なんだろうと察しました。
立て札を見るとまっすぐ行けば鷹取山、戻る道は妙覚寺へ。ここで曲がれば霧降りの滝/松岩寺ということらしいです。
ここで曲がっても霧降りの滝には行けそうですが、もう日も沈みそうだし山道は日が射さず暗いので今回は先に進まず、来た道を引き返すことにしました。
公民館に戻ったところでちょうど1時間の道のりでした。歩数で3646歩。
夕方に少し歩くには歩きやすい道でいいところでした。
行きたかった霧降りの滝や立石
そんなわけで今回は一番行きたかった霧降りの滝には到達することができませんでした。
道のわきに入っていく泣き石も好奇心がそそられました。
その他にも帰ってから調べてみると、興味深いスポットがこの吉沢の里にはいろいろあるようでした。
❽の左に曲がったすぐのところには、日之宮神社と立石とスポットがあります。
立石とは大きな石が置かれているところだそうです。
その昔日本武尊が東征の折に休息のために座ったという言い伝えがあるそうです。
また、石の周りを7周半すると日本武尊が封じ込めた大蛇が出てくるという伝説もあるそう。
そんなこと聞くと、絶対誰か怖いもの知らずが7周半回っているような気がする。
その他にもトンボの里とか吉沢の池とか、行ってみたいところがたくさんあります。
やっぱりお弁当を持って午前中から訪れないと全部まわれないのかなとは思いました。
霧降りの滝は雨が降った次の日はきれいに見えるらしいのですが、乾燥続きの日では水が枯れて滝が見えないらしいです。
でも、雨が降った後の山歩きは滑りそうでいやだしな、なんて思っちゃったりして。
吉沢の里地の風景
古来の人たちの営みを感じながらのウォーキング
ゆるぎの丘の名前の由来を帰宅してから調べてみました。
近世(よくわからないけど江戸時代初めから明治維新ぐらいまで)、相模国中部、大磯丘綾南部の相模湾沿岸部を餘綾郡(よろぎぐん)と呼んでいたらしいです。
それが、近世以降淘綾郡(ゆるぎぐん)と表記されることが多くなり、明治政府により淘綾郡と統一されたようです。
つまりここら辺というよりも本当の湘南(一般的には西湘地域)一帯がゆるぎなんだそうで。
つまり、ゆるぎの丘はゆるぎの里一帯を見渡せる丘という意味なんだと思いました。
そして、平塚市にはここの他にもいろいろ遺跡や古墳が残っているらしく、温暖で水が豊富なここら辺一帯は古代から住みやすい場所だったんだなと納得しました。
敷石遺跡は畑を作る時に土器などが見つかったのをきっかけに調査されたそうですが、そのあとはまた埋め戻されて畑になっているんだそうです。
泣き石というのは八塚の夜泣き石のことで、鎌倉時代にこの石材を運び出したところ夜な夜な泣き声をあげるのでたまりかねて再びこの地に戻したという伝承が残る石なんだそうです。
この話を夫にしたら、怖がってやっぱり見にいかなくてよかったと言っておりました。
いろいろ調べると興味深い吉沢の里。
古代から人々の暮らしのあった地を、そして近代の人間の営みにより残されてきた里地里山の風景を見ながら歩くことのできる吉沢の里は、また訪れてみたい魅力のあるところでした。
帰ってからもいろいろ調べて、勉強になりました。
また絶対リベンジするぞー! でもその時までに駐車場を見つけておかねば。
吉沢の風景
このブログではウォーキング記事の他に糖尿病についての記事や生協についての記事を書いています。よかったらぜひそちらの記事も読んでいただけるとうれしいです。全然HbA1cさがらない / そこで生協で購入の新兵器、フットエクサペンタゴンの登場! 糖尿病の人のためのおやつ? 生協で購入のミックスナッツ5種を比較してみました
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