こんにちは、ひらりんです。

子供たちが小学生だったころ、読み聞かせのボランティアをしていました。
私たちの地域では読み聞かせという言葉を使わず、読み語りと言っていました。

three wooden dinosaur

月に1回、担当のクラスに行って、1時間目の授業が始まる前の朝の会15分ぐらいを使って、だいたい3冊ぐらいの絵本を読みます。担当のクラスは、たいていは自分の子供のいるクラスです。

読み語りの時間が終わると、図書室にボランティアが集まって、学年ごとに今回はどんな本を読んだとか、どんな反応だったとか、交流会を持ちます。

一年間のボランティアが終わるとき、子供たちからありがとうの寄せ書きやお手紙をまとめた冊子などをいただけたりして、とてもやりがいがあります。

読み聞かせと読み語りのちがいって何?

一般的には読み聞かせと言っているかもしれませんが、読み聞かせと読み語り、何が違うのでしょうか。子供たちに絵本を読んで聞かせるという行為は同じです。

違いは読み手の気持ちの問題です。

読み聞かせというのは「上から下に向けるみたいな感じがする」と、詩人の谷川俊太郎さんがおっしゃっていたことがあると聞いたことがありますが、そんなニュアンスがありますよね。

はーい、みんな。今からおばちゃんがとっても面白い絵本を読んであげるから、集まって!
静かに聞いてね。

という感じでしょうか。

読み語りの方は、絵本を読み込み、その楽しさ、すばらしさを自分の声で表現する。作品を自分のものにしたうえで、それを子供たちの心に語り込むという作業。

おばちゃんね、すっごい面白い絵本見つけたの。
今から読むから、面白いと思ったら、一緒に楽しもう!

という感じでしょうか。

この微妙な違い、わかりますか?
とにかく、私がこのボランティアを始めるとき、先輩ママさんから言われたことは、

朝のバタバタしている時に、ほっとひといき落ち着くリラックスタイムがあることで、そのあとの授業に集中することができます。そんな時間を提供しましょう。
遅れて入っている子もいるでしょう。宿題を忘れてあわててやっている子もいるでしょう。その子たちを無理やりこちらに向けさせる必要はありません。
お話を聞くことを強制してはいけません。
子供たちの興味をそそるお話を楽しく語れば、自然と子供たちは聞いてくれます。

というものです。
読み語りには教育学的に見ていろいろ意味があるのでしょうが、難しいことは考えず、子供たちにとって、ほっとひといきつける、やすらぎの時間を心がければいいのではないでしょうか。

そのためには決して感想をこちらから求めないこと。何かを言わなきゃと思うと、子供の心はきゅっと構えてしまって、リラックスできないからです。自由に発言するのはだいじょうぶですし、それを止める必要はないですけど。

a woman teaching children while on a blanket outdoors

どんな絵本を読めばいいの? どうやって絵本を探せばいいの?

子供たちにリラックスタイムを提供するなら、毎週だってやったらいいじゃんという声も聞こえそうですが、読み語りってそんな簡単お気軽なボランティアではないのです。

どんな絵本を読もうか①リサーチして
図書館で借りたり、購入したり、ボランティアママさんと貸し借りしたり、と絵本の②調達をして
すらすらと自分のものにするまで読む③練習をする

と、1か月近く準備期間が必要になってくるわけです。

①絵本のリサーチ

担当している学年にあっているもの
●季節やその時々の行事にあっているもの
●教訓めいたお勉強の本にならないもの
●後ろの席までみえるようなもの

というようなことを念頭に置いて絵本を探します。
もちろん全部を兼ねそろえた絵本を探すのではありません。1回にだいたい3冊ぐらい読むので、1冊は季節のものとか、1冊は絵が中心で文字の少ないものとか、バラエティーに富んだものを探すようにします。

1年に11か月、1回に3冊で33冊、予備に1,2冊多めに持って行くことも考えるとかなりの数になります。だぶらないように偏らないように絵本を探すのは大変なことですよね。
絶えずアンテナを張り巡らせとかないと。

私の場合は、新聞の絵本紹介ページなんか重宝しました。朝日新聞をとっているのですが、朝刊1面の一番下の欄は書籍紹介コーナーです。月1ぐらいで絵本特集をしてくれていました。

宅配の生協も有効活用していました。生協が扱っているものは食品や日用品だけでなく、CDやDVD、書籍などを紹介するチラシも毎回入ってくるので、その中の絵本特集のチラシなんか参考になりました。

ボランティア同士の交流も大切で、「これがうけた」「これはイマイチだった」という話から、「次回同じのを読もう」とか、「それ貸して」とか、「そこらへんはまだこの学年では難しいのかな」とか、お互いに情報を交換することができます。

②絵本の調達

だいたいどんな絵本を読むか決まると、その本を準備しなければなりません。

私の場合、子供が幼稚園に通っていた時に、園を通して購入した絵本がかなりの量あったので、季節の絵本などはそこから利用することが多かったです。

気に入ったすべての本を購入するわけにはいきません。たいていは、図書館に置いてあるかどうかネットで調べてから、予約して借りに行っていました。

図書館に行くときは予約の絵本を取りに行くだけでなく、何か他にいい本はないか探します。


図書館には、読み語り用の大型絵本があったり、紙芝居もあるので、また新たな発見につながります。紙芝居用の木でできたワクを貸してくれるところもあるので、司書さんに聞いてみてください。

紙芝居はいろいろなお話があるので、低学年だけでなくけっこう高学年でも食いついてくれました。目先が変わるので年1,2回ぐらいはあってもいいですよね。

★絵本ナビも絵本探しに重宝します。試し読みから購入、子供たちを引き付ける絵本関連のグッズまで販売しているので覗いてみてください。

1000万人の絵本ためしよみサイト|絵本ナビ


絵本紹介① 紙芝居 てぶくろをかいに  ※画像をタップするとAmazonの画面にとびます

作・新美南吉 絵・二俣英五郎
新美南吉さんや宮沢賢治さんのお話などは、けっこう文章量が多いので紙芝居の方がじっくり読めていいかもしれません。読み語りの姿勢は、絵本を高く持ち上げて真横から字を読まなければならないので、字数が多いと大変なのです。


それから、もうひとつ図書館で探してもらいたいのがしかけ絵本です。

先輩ボランティアの方から、しかけ絵本は読み語りには向かないと言われましたが、私はそんなことないと思います。しかけを見せるのが主になっているものは別ですが、ちゃんとストーリーがあって、後ろの子供たちまでしかけがわかるような大きな絵本であったら、子供たちは楽しんでくれました。


絵本紹介② おたすけてんぐ 飛び出せ!妖怪のえほん ※画像をタップするとAmazonの画面にとびます  

著・長谷川義史

大型のとびだす絵本です。ストーリーがとっても面白くて、最後はほっこりとして子供たちを引き付ける人気の絵本でした。ページをめくるたびに飛び出してくるしかけと、読みながら動かす小さなしかけで構成されています。6年生に読んだのですが、おはなし会のあと子供たちが「見せて、さわらせて」とたくさん集まってきました。


③読む練習をする

●本の読む順番、構成を考える
●時間を計りながら読む
●読み語りの姿勢ですらすら読めるようになるまで読む

まず絵本を読む練習をする前にどの順番で読むか考えます。導入の短い絵本で子供たちを引き付け、さらに季節の絵本に続き、メインで今月子供たちにどうしても読んであげたいと思っている絵本を持ってくるという構成。メインの絵本が長かったら、最後に時間調整用の短い読み物を持ってくるという構成など、いろいろ考えられます。

導入→季節の読み物→メイン
導入→メイン→時間調整のちょっとした読み物

「今から読み語りの時間が始まるよ」という導入のお話は短かく単純なものがいいでしょう。

家で自分の子供に読むには赤ちゃん用じゃないの?というようなものでも、高学年の子供たちに読んでだいじょうぶ。文字数は年齢に関係なく、絵が素晴らしくて楽しい絵本はどの学年の子供たちをも惹きつけます。


絵本紹介③ だるまさんが     ※画像をタップするとAmazonの画面にとびます

作 かがくい ひろし

かがくいさんの「だるまさんシリーズ」は少ない言葉ですが、かわいらしい絵で、おどろきと楽しさで、わんぱくな男の子でもついつい声が出てしまうような楽しさがあります。大型本もあるようなので、けっこう読み語りにも活用されている1冊ではないでしょうか。


季節のお話やメインのお話を選ぶ時のポイントは、あくまでもほっとひといきリラックスできるもの、と
いう読み語りの基本を念頭に置いて選びます。

娘が小学校2年生の時、平和教育のボランティアの方々が来て朝の会で原爆のお話をしてくださったらしいのですが、娘はショックで頭が真っ白になり午前中の授業は何も覚えていないというのです。

子供たちは感受性が豊かです。そんな時期に戦争について勉強することはとても大切なこと。1日ぐらい授業が頭に入ってこなくても、しなければならないことだと思います。

でも、読み語りは目的が違います。あくまでも絵本って楽しいなという気持ちを持ってくれればいいなぐらいのノリで絵本選びをしたらいいと思います。

子供が小さい時、教育学者の講演会を聞きに行ったことがあるのですが、
「お母さん方はクレヨンしんちゃんをお子さんに見せることを嫌がります。どうしてですか? おしりを見せるようになったら困るからですか? そんなこと大きくなったらやらなくなりますよ。そんなことより、子供たちは大人が思っているよりもけっこうストレスをためているもんなんです。30分アニメを見て大きな声で笑ってストレスを吹き飛ばすことができたらいいことではないですか」
というようなことを言われていました。

そんな言葉が頭に残っていたので、私はけっこうシッチャカメッチャカなおはなしの絵本も持って行ったりしました。


絵本紹介④ すっぽんぽんのすけ     ※画像をタップするとAmazonの画面にとびます

作・もとしたいづみ  絵・荒井良二

お風呂上がりの男の子がすっぽんぽんのままパンツもはかずに飛び出して悪党を退治したりと大活躍するお話。これは、私の子供たちが大好きで小さい時からよく読んで聞かせていたお話。高学年になると斜に構える子も出てくるので中学年、低学年向きかもしれません。


読む練習をするときは、タイマーなどで計って与えられている時間内で終わるようにします。なるべく時間にゆとりをもって絵本を調整します。どうしても読みたい本が長い時は思い切って2冊だけにするとか、時間が余ってしまったら詩の朗読をするとかというのもいいのではないでしょうか?

下に紹介する詩集2冊は私が時間調整に愛用したものです。
「ほしとたんぽぽ」は絵もきれいなので、絵本を読むように絵を見せながら朗読しました。
「おーい ぽぽんた」の方は挿絵のほとんどない小学生のための詩集なので、そのまま朗読しました。

どちらも、時間調整に使うにはもったいないすてきな詩がたくさん掲載されています。余った時間に合わせてどの詩を何篇読むか前もって決めて付箋を貼っておきました。


絵本紹介⑤ ほしとたんぽぽ     ※画像をタップするとAmazonの画面にとびます

作・金子みすゞ   絵・上野紀子

TVコマーシャルで広く知れ渡った金子みすゞさんの詩集はたくさん出版されていますが、この本は絵もすてきです。金子みすゞさんの作品は学年を問わず国語の教科書や道徳の教科書に掲載されているので、そこらへんもリサーチしてから扱った方がいいですね。

絵本紹介⑥ 声で読む日本の詩歌166 おーいぽぽんた  ※画像をタップするとAmazonの画面にとびます

編集委員 茨木のり子 大岡信 川崎洋 岸田衿子 谷川俊太郎   画 柚木沙弥郎

この本はEテレの「にほんごであそぼ」みたいな本です。声に出して読んで、覚えてほしい、日本語の短歌、俳句、詩を166篇集めて掲載されています。千年以上前の詩から新しい詩まで網羅されています。

タイトルの「おーい ぽぽんた」は川崎洋さんの詩「たんぽぽ」の中の一文です。とんでいくたんぽぽの綿毛ひとつひとつにも名前があるんだよ、というかわいらしい詩です。低学年でもすぐに覚えられちゃうようなリズムのある詩です。


読み語りで絵本を読むのは簡単ではありません。お家で子供たちを膝にだっこしながら読むのとは違って練習が必要になってきます。

後ろの子まで絵が見えるように顔の横まで絵本を持ち上げ、真横から字を追っていかなければなりません。そして、その姿勢を保ちつつちょうどよいタイミングで、リズムを途切れさせないようにページをめくらなければならないのです。

おはなしの佳境でつっかえたりすると、とたんに興ざめしてしまいます。ページのめくり方もお話の流れで変わってくるのでゆっくりめくるのか、話しながらめくるのか、さっとめくるのか、演出を決めておかなければいけないのです。

演出―そう考えると練習の時間が結構必要だということがわかるでしょう。自分の子供に読んで練習をしてもいいのですが、我が子も他の子供たち同様「今日は何のおはなし読んでくれるのかな」というわくわく感を持っておはなし会を待っているかもしれません。

なので私は子供が学校へ行っている間、だれもいない部屋で「今日持って来たのは○○なお話です。じゃあ始めるねー」と前振りから、大きな声を出して練習していきました。こんなところ知らない人が見たら、頭だいじょうぶか?って心配されそうですけど。


絵本紹介⑦ おとしものしちゃた    ※画像をタップするとAmazonの画面にとびます

作 中山千夏  絵 長 新太

お掃除好きのサッサさんが、サッササッサとお掃除しているうちに大切なものを落としてしまうお話です。それはなんと「小さなつ」です。タイトルからもわかるでしょう。「おとしものしちゃった」ではなく「おとしものしちゃた」です。サッサさんは「こまたなー、こまたなー」と小さなつを探しまわります。
このお話は少し早口で読まないと、小さなつがないことが際立ちません。
けっこうたくさん練習した記憶があります。他のボランティアさんが自分も読みたいと家で練習をしていたら、私のを聞いてくれたお子さんが兄弟にいて、「ひらりんママの方が上手だった」と言ってくれたのだそう。ちょっと鼻高々。

絵本紹介⑧ 落語絵本 初天神     ※画像をタップするとAmazonの画面にとびます

川端 誠 著

川端誠さんの落語絵本シリーズは中、高学年に人気です。
落語絵本は緩急の入れ方や節回しなど読み込みが必要になってくる1冊です。でも、面白いし、日本の文化ですし、1年間のうち1回は読みたいジャンルですね。

ボランティアさんの中にすごく落語の好きな人がいて、落語を1席まるまる打った人がいました。ちゃんと着物まで着てきて。もう、読み語りの会の枠をはみ出しちゃってますけど。子供たちには大好評。
1席で終わっちゃうんじゃもったいないので、後でボランティアの前でもやってもらいました。


絵本が好きなら読み語りボランティアをぜひ

ここまで読んでくださって、読み語りのボランティアってたいへんなんだなと思われてしまわれたなら、ごめんなさい。たいへんじゃないです。だって、ものぐさのひらりんでさえ5年間続けることができたんですから。

娘の卒業を機に、まだ息子が在学中にもかかわらずボランティアをやめたのは老眼が原因です。まだ老眼鏡を作ってなくて、というか、老眼鏡が必要な歳になったということを認めたくなくて、でも文字が見えずらくなってきたのでやめてしまったのです。

読み語りは絵本を読むのが好きな方ならだれでもできます! 決してむずかしくないです。楽しいです。

読み語りが好きなお母さんたちは、自分の子供が卒業してもボランティアを続けていました。

公民館や図書館でも読み語りができる環境はいっぱいあるので、ぜひ機会があれば挑戦してみてください。

最後に、絵本選びの参考になるよう、何冊か絵本を紹介します。


絵本紹介⑨ カニ ツンツン     ※画像をタップするとAmazonの画面にとびます

金関寿夫 文   元永定正 絵

金関寿夫さんは大学の先生で、翻訳家。専門はアメリカ現代詩、先住民の詩だったそうです。
この絵本は全体を一見意味の分からないカタカナで構成されています。アイヌ民族が鳥のさえずりを聞き取ったものや、英語、イタリア語、インディアンの部族名などをリズミカルに並べているらしいのですが、子供たちは本能的に楽しくなるようで、低学年から高学年まで人気の絵本です。

これも、何度も読み込み練習が必要な絵本です。なんせ、カタカナだけのまったく意味が分からない絵本だから。


絵本紹介⑩ 津波! 命を救った稲むらの火    ※画像をタップするとAmazonの画面にとびます   

原作 小泉八雲  文・絵 高村忠範

この絵本は和歌山で江戸時代に本当にあったお話を、怪談で有名な小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)がまとめ、それを高村忠範さんが迫力ある絵本に仕上げたものです。
地震の後に津波が来ることを察知した五兵衛が、稲むらに火をつけ村中の人たちを高台に集め、村を救ったお話です。
だからと言って、お話の後に「地震の後は津波が来るかもしれないので、気をつけましょうね」と、教訓めいたことを言うのはご法度です。安全教室で絵本を読んでいるのではないですから。

読み語りの会では、何を感じるか、どう思うのかは子供たちそれぞれにまかせて、決して押し付けないようにしましょう。

絵本紹介⑪ ちきゅう   ※画像をタップするとAmazonの画面にとびます  

作・絵 G・ブライアン・カラス   訳 庄司太一

絵本を選ぶポイントとして、お勉強お勉強したものだと子供たちは興ざめしてしまいます。
でも、わかりやすく楽しいものだと、子供たちの知的好奇心をかきたてるのではないでしょうか?
絵本の会で興味を持って、後で自分で調べることにつながったら素晴らしいことですよね。

この「ちきゅう」という本は、私たちが住んでいる地球のこと、自転や公転、引力のことなどをわかりやすく説明しているのですが、説明だけでおさまらず、地球のダイナミックさを太陽の光や風などを感じさせてくれる絵本です。自分たちの住んでいる地球に興味が湧いてくる1冊です。低学年から高学年まで。

絵本紹介⑫ 春はあけぼの    ※画像をタップするとAmazonの画面にとびます  

文 清少納言   絵 たんじあきこ

私自身が小学校5年生の時に暗記させられた「枕草子」の冒頭部分。5年生の教室に持って行きました。
あえて現代語訳はよみませんでした。美しい日本語をかわいらしい絵を見せながら読むことで、初めての古文の世界へ誘うことができたと思います。

くるくるヘアの平安乙女を特に女子が気に入ってくれて、手に取って見たいと会の後に数人集まってきました。それからしばらくして、この教室の前を通ったとき、子供たちの絵画が飾ってありました。その中の一つにこの平安女子そっくりのくるくるヘアの女の子が描かれてあったので、「この絵本が、この子の心に刺さったんだな」とうれしくなりました。

絵本紹介⑬ Mama, Do You Love Me ?    ※画像をタップするとAmazonの画面にとびます   

作 バーバラ・ジョシ―   絵 バーバラ・ラヴァレー   訳 わたなべいちえ

私が独身時代にアラスカに旅行に行ったときに買い求めた絵本です。
簡単な英語で、お母さんの深い深い子供への愛を綴った絵本です。子供が生まれてから毎日のように読んで聞かせていました。

これは読み語りには持って行ったことがないのですが、英語教育の進んでいる小学校ならだいじょうぶかも。「かあさん、わたしのことすき?」(訳・わたなべいちえ)というタイトルで日本語訳の本も出版されているようなのでぜひ読んであげてほしいです。当時、私は見つけられなかったので。

「どんなことがあっても、いつでもいつまでも、おかあさんはあなたのことが大好きよ」というメッセージであふれているすてきな絵本です。

絵本紹介⑭ 地獄     ※画像をタップするとAmazonの画面にとびます

監修 宮 次男    千葉県安房郡三芳村延命寺 所蔵

この絵本も読み語りの会には持って行ってません。朝の会に読むにはちょっと怖すぎると思ったからです。うちのゴン太の息子に読んで、少しはビビらせてやろうと思って購入した絵本です。

延命寺所蔵の地獄絵を用いて、地獄にはいろいろあって、生きていた時にはたらいた悪さによって行く地獄が違うということを伝えています。その中でも一番恐ろしい地獄は、親より先に死んでしまった子供たちが行く地獄なのだそうです。だからこそ、子供たちよ、命を粗末にするな! というメッセージが力強く響いてきます。

夏休み前の子供会などで読むのはありだと思います。

絵本紹介⑮  歌が世界を動かした! ーウィ・アー・ザ・ワールド物語ー

文 北村得夫     影絵 藤村清治

私が読み語りで失敗したなと思った1冊です。
アフリカで飢饉に苦しむ子供たちを守るために、アメリカとイギリスの音楽家たちが力を合わせ、「ウィ・アー・ザ・ワールド」という曲を作り上げ、そのメッセージに賛同した世界中の人たちから共感を集め、165億円に及ぶ援助物資を生み出したというお話です。

すてきなお話でしょう? 生協の書籍掲載のチラシで見つけて、これだ! と思い購入したのですが、文字数が多すぎました。時間内に収めようと、少しはしょったりしてしまい、罪悪感が・・・。

そしてなんといっても子供たちが「ウィ・アー・ザ・ワールド」という歌をまったく知らなかったのです!冒頭でその事実を知ってショックだった私は、練習の成果を出せず、かなりとちっちゃったんですよね。

交流会でそのことを言うと、先輩ボランティアさんから「CD持ってきて最初に聴かせればよかったのよ」といわれました。その手があったか! 

読み語りボランティア、ほんと奥が深いです。


★読み語りに小道具を持って行くのも、子供たちを引き付けるのに役に立ちます。絵本ナビでは絵本に出てくるぬいぐるみも購入することができます。試し読みのできる絵本ナビはいろいろな絵本と出会うことができます。ぜひのぞいてみてください。 

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★生協の本が掲載されている宅配チラシについてもふれている記事「糖尿の数字が気になる」健康志向高い系の女性が生協の宅配を選ぶわけーお買い物は生協でという暮らしー もあわせて読んでくださるとうれしいです。

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