こんにちわ、ひらりんです。
今回は宇宙人の育て方シリーズの第3弾です。
宇宙人のようにまったく理解不能なふるまいをする私の息子は、現在大学3年生です。
ちゃんと就職をして一人前の社会人になってもらわなくては困ります。
長女が大学3年生の秋、就活用のスーツを買いに行ったのですが、それを見て1年生の息子は、
「ボクは就活用のスーツはいらない」
などとのたまったのです。
2020年、コロナ禍の中、娘の就活も無事なんとか終わりました。行きたかった旅行関係の会社は全滅で、オンライン面接とかなかなか思い通りにいかない就職活動でした。
さあ、次は息子の番です。どうなることやら?
宇宙人は就活をしない⁉
就活用のスーツはいらないといった息子は、大学からの進路指導案内のハガキもいらないと私に渡してきました。
リモートでの授業が続く中、大学から就活のサポートをするのでオンライン登録をしてくださいというQRコードのついたハガキでした。
2年生の時やっていたアパレル関連のバイトは上場企業で、コロナのための緊急事態宣言中でお休みになった時、バイトの息子にまで休業手当がついた優良企業。そんな会社を、3年になるタイミングで辞めてしまいました。
「ボク、インフルエンサーになるから」という理由で!
?????????????
私にはまったく理解できません。バイトから社員っていう手もあったかもしれないのに!?
上の子は大学を卒業すると、ひとり暮らしのため家を出ていきました。
すると息子は、
「お姉ちゃんはどこに住むん? ボクもそこへ行ってお姉ちゃんのヒモになろうかな」
と言いだし、主人は本気にしてしばらく住所を教えないようにしていました。
宇宙人なので、どこまでが冗談でどこまでが本気なのか推し量れないところがあるのです。
息子はサッカーチームに所属しています。どこぞの社長さんがオーナー兼監督をされているそうな。
ああ、その監督さんが自分の会社の社員として面倒見てくださるのね、それなら安心。
私はそう安易に考えておりました。
長女の就活を見ていましたから、その大変さが身に染みています。娘はそこそこの大学でしたが、エントリーシートを出しただけで落とされることもしばしばありました。
そのたびに人格を全否定されたような気がするらしく、すっごく落ち込みます。これが続くと、このままこの子うつになるんじゃないかしらって心配になるくらいでした。
そんな時は「ミュージカル刀剣乱舞」のビデオを観て娘はなんとか精神のバランスを保っておりました。
そんな彼女を見守るこちらもつらい日々でしたから、下の子はコネでも何でもいいからすんなり決まってくれればそれでいいと思っていたのですが……。
大学3年、緊急事態宣言中の宇宙人は就活をしているらしい
2021年8月、関東地方では新型コロナの新規感染者数が毎日毎日数千人に上り、大変なことになっていました。
もちろん緊急事態宣言が発令されていて、不要不急の外出は自粛するよう政府からお達しが出ていました。
昨年の大学はほとんどをオンライン授業で通し、学生から不評を買い、政府からもいつまでもオンライン授業ばかりしている大学は公表するという脅しをかけられた経験からか、うちの子が行っている大学はなかなかオンライン授業になりませんでした。
なったとしても一部だけで、結局オンラインと対面授業のミックス状態となり、オンライン授業を電車の中や学校の図書室で受けるというなんともちぐはぐなことになっておりました。
それでも8月初旬には授業が終わりやれやれと思っていたところに、息子はこれからも毎日出かけるから定期券を買いたいのでお金を貸してほしいと言いだしました。
どこへ何しに行くかは守秘義務だから言えないというのです。
バイトなら交通費が出るでしょというとバイトではないという。
学校でもない、バイトでもなければ、趣味などの遊びですか? ときくと、
「ちがう、就活だ!」
ええええええええええええー!!! しゅうかつうううー??
就活ってそんなTシャツとトートバックで行くものじゃないんじゃないの?
まぁ、それでも自分のお金で定期券を買うというのだから、貸してあげました。とりあえず。
9月に入っても、まだまだ新型コロナのウイルスは猛威を振るっておりました。
1か月定期は終わりに近づきやれやれこれで家でおとなしくしてくれると思っていたところ、大学が始まるから3か月分の通学定期を買ってと言いだしました。
いやいや大学が始まるの2週間先。
下にまとめたのが私と息子のラインの会話。途中からですが……。
息子「大学の定期3か月分買って。ちょっと大学通うだけでも元とれるもん」(ちょっと大学行くだけで元が取れるんだから、大学始まるまでの2週間の交通費はおまけだと思えばいいじゃんという意味だと思われる)
母「大学へ行く定期券なら出すよ。2週間後なら文句なく出す。12月の授業もあるだろうし。でも今買えば12月の授業の分は? だから、中途半端って言ったの。あんたの趣味で東京方面に行くんだったら、明日から出してもらいたいなら、人にものを頼む言い方ってあるんじゃないですか」
息子「くだしゃい」
中略
母「もっと言い方あるじゃんって言ってる。 それから、毎日行くとこ言って」
息子「毎日行くとこは言えないよ」
母「こっちから言ったからくだしゃいっていうのはおかしくない? 気持ちの問題だよね。 気持ちがさらさらないけど言われたから言ってみた、みたいな」
息子「言い方って言ってるけど、どっちでもいいんやよ。
定期でも定期じゃなくても。
むしろ払わなくても。
ただ、払わないなら大学行かないし。定期じゃないなら行った回数計算して請求するけど」
それからしばらく話が全くかみ合わない。
息子「あと今関係ないかもだけどお母さんの中の定義で学校外のことがすべて遊びなんだったら遊びでもいいけど趣味ではないから」
母「言わないとわからんじゃん。なんなんか。言えないならもっと親を説得できるような言い方しなよ。くだしゃいじゃなく。
今言えないけど時期が来たら言うからとか。将来のために必要とか。どうぞ協力してくださいとか」
息子「将来のために必要です」
母「……だから?」
息子「どうぞ協力してくださいというぐらい下からは言いたくないから、協力したくなかったらしなくていいけど大学卒業後も養ってください」
母「いやです。バカか。
卒業したらお金返す約束(これは以前貸したお金のことです)」
息子「でも、お金なかったら交通費ないから就活的なの含め何もできないよ。
卒業してからお金欲しかったらそれなりの言い方あるやろ!」
つまり、息子はどこへ何しに行くかは言えない、学校の授業の一環でもなければ趣味でも遊びでもない、就活だともはっきりとは言えない活動のための交通費を払えという。
頭を下げる気はない。
いやなら払わなくてもいい、その代わり大学は行かない。行っても単位は落とすだろう。4年間で大学卒業できなかったら困るのはそっちだろう、と言わんばかりの論法で親にお金を払わせる。
宇宙人的思考力で親をいいなりにする天賦の才をもっているのです。
これ以上ラインで会話をしていてもらちが明かないので、私が折れて明日からの、どこへなんのために行くのかわからない活動のための2週間も含めた定期代を出すことにしました。
いくら言っても会話は平行線だし、ただただこちらが腹が立つだけだったので。
宇宙人やっと就活スーツを買いに行く
9月の下旬から大学の秋学期が始まりました。オンラインと対面授業のミックスです。
そして、10月に入ったある日、息子は突然、就活用のスーツを買いに行ってもいいと言いだしました。
「買ってください」ではなく、あくまでも就活に必要なら、就活してほしいんなら買いに行ってやってもいいぞみたいなノリ。
学校が始まり、いろいろと友達と情報を交換するうち、宇宙人は宇宙人なりに考えたのでしょう。
どうも就活用スーツってものを買っといた方がいいらしい、と。
娘の時も人揃え買ってあげたので、このにくたらしい宇宙人にも買うことにしました。入学式用のスーツを買ったお店から割引きのDMが来ていましたしね。
お店の人に聞いたところ就活用のスーツはだいたい大学3年生の夏休み前か秋ごろに買いにくるお客が多いらしいです。
夏休みにインターンに参加する学生は夏休み前に購入するのだそうです。会社説明会や就職セミナーなどが秋ごろから始まるそうです。
就活用のスーツを買う時のポイント
②Yシャツの色は白
③ネクタイは派手でなければ自由
④ベルトは穴に留め具を刺して留めるタイプのもの
⑤カバンはパソコンが入れられて書類が入れやすく自立するもの
⑥冬場の就活を考えコートも一緒にそろえた方がいい
靴は入学式に買ったもので大丈夫と言われました。一揃え買うとけっこういい値段でした。
袖などの長さをお直ししてもらってから、今度は履歴書に貼る写真を撮りに行きました。
なんかさっそくエントリーシートを出すところがあるというのです。
何の会社かは絶対に教えてくれません。何やら外資系らしいのですが……。
親心を言わしてもらえば、別に一流企業や有名な大企業に就職してほしいなんて思っていません。
正社員としての待遇で働けて、家庭を構えることができるだけの収入がもらえて、ブラックではなく、定年まで勤めあげられるような会社だったらどこだっていいのです。
決して欲は言いませんし、見栄もはりませんから、安易に考えずじっくりと検討して、納得のいく会社に行ってもらいたいものです。
せっかく会計系の学部に行っているんだから、銀行なんかいいんじゃない? 大きな銀行は無理なのわかってるから、信用金庫とか地域に根差した金融系ってのはどうかしら?
まぁ、とにかく就活する気になってくれて母はうれしい。涙が出るくらい。
息子が学校へ行って留守の時、洗濯した衣類を持って息子の部屋に入りました。
ホワイトボードが掛かっているのですが、そこに
俳優になりたい
と書かれていました。
!!!!!!!!!!!!!!!!
くらぁ~、 め、めまいが。
この宇宙人みたいな息子については
コロナ禍なのに手も十分に洗わない宇宙人ー宇宙人の育て方シリーズ①ー
日能研、家庭教師、勉強大嫌い宇宙人との攻防ー宇宙人の育て方シリーズ2ー
という記事にも書かれています。ぜひ、あわせて読んでください。
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